2020年6月26日 OGUCHIHARUKA

コロナ対策中のコンサートホールにいってきました

こんにちは。今日は早速本題。

コンサートホールでの公演が再開されつつあり、どんな対策がされているのかを見ることも兼ねてコンサートにいってきました。東響さんの演奏とっても素敵でした!

そして客席では、お世話になっていたホール関係者のかたにもお会いできて、いろいろお話をお伺いしたり、情報は色々得られました。

さて今日は、

  • 舞台上の違い
  • 響きの違い
  • 客席での今までの違い

この3点をかいていきたいと思います。私のうかがったコンサートでは、という点と、私の個人的意見、ということをよくご考慮のうえ、読みたいかたは読んでいただけますと嬉しいです。

舞台上の違い

舞台上は、一見大きい違いはないようにみえて、結構な違いがありました。

木管楽器の配置が、今までだと4種類の木管楽器のトップが中央に固まって配置されるのですが、今回は前列後列で互い違いに人の頭が出るように配置されていました。後ろの人の呼気が直で前の人にあたらないように….ということでしょうか。

今までより距離があいてしまうパートがあるなかでも、ちゃんとアンサンブルされておられたので本当にさすがとしか….聴こえるおとにはさほど影響がなかったように聴こえたので(影響がないようになされておられたのかもしれませんが)、とても素敵でした。

それと、金管楽器の座席には一枚ずつシートがおかれていて、水抜きはそちらを利用されていたように見え、水撒き散らさないような工夫をされてました。

響きの違い

今回聞きにうかがったホールはとてもよく響くホールで、満席時の残響時間想定は2.1秒。これは満席時の残響時間想定なので、客入りが少ないともっと残響時間が延びます。よりわわわぁーんと響くはずです。それがどのような聞こえになるのか、今回一番気になっていたことはそこでした。

そして、今回客席で聴いていた体感としては、かなり響き成分増えた気がしました。音がすごく気持ちよく響いていました。お客さんの入り数が少ないためいつもより結構乾燥していたからかな….梅雨のこの時期にしてはすごくちょうど良い乾燥具合だったように感じました。そのせいか、音の響き時間がいつもよりちょっと多かった気がします….めっちゃ響いてた。

客席での今までとの違い

今回、客席は一人おきの配置になるようにチケット販売されていました。そのお陰で、両どなりはおらず、この時期特有の湿気っぽい空気も少なく、適度な湿度で鑑賞することができました。すごくそれは快適だったけど、経営的には客入り半分以下っていうのは….なかなか辛いものがあるのではないかと思いながら鑑賞していました。

あと、背丈の小さい私としては、満員の観客席にいると前の人たちの頭でステージが見えにくいことがあります。しかし今回は間隔があいていたので、隙間をぬってみるっていうわけでもなく、広々とした視界でした。それは本当に….ありがたかったけど….略。

入場時は、チケットをもぎるのは自分で、並ぶときの間隔を開けて、など、いろんな対策をホール側はアナウンスしておられました。ただ、お客さん側で、列の間隔を開けてたらその開けてる間隔に割り込んでこられそうになったり、前のお客さんのすぐ後ろにぴったり張り付いて列に並んでいたりと、ちょっと気になる場面も多数拝見したのでちょっと悲しい気持ちになりました。

(追記)それと、これが一番の違いかもしれないのですが、演奏会開始5分前のアナウンスで、終演後の客席からの退館を「時差退館」に、というアナウンスがありました。終演後(以上を持ちましてのアナウンス)のあと、皆様客席に残ってお待ちください。というものでした。

私のうかがったホールは二階席まであるホールで、今回は二階から先に退場してくださいというアナウンスが終演後にあり、無事退出。退出の際、劇場係員のかたから「間隔を開けてお進みください」というお声がけもあり、個人的にも他の人に極力近づかないように距離をとって歩けたので、これは良いシステムかと思いました。

演奏終わって、拍手のなか(本当に最後の奏者が舞台から退出するまでお客さんほぼみんな拍手してた)客席抜けて帰る人はちらほらいましたが、それ以外のお客さんはほぼ皆さん大人しく拍手をし終わっても座席待機をされていたので、演奏を聞けた後のマナーは大変素晴らしいものでした。

入場時も、開場から開演までを余裕のある一時間開場にしておられました。いつもは45分とか30分だった気がする….どうだったかな。混雑ピークの緩和策なのかな、と。私は開演20分前くらいにホールについたのですが、記憶にあるいつもの列よりは短い列に並ぶことでホールに入れました。(追記ここまで)

といったような様子でした。今回、一番気になったのは休憩や開演前のひとときでした。

バーカウンターも営業なし、ドリンク飲めるテーブルには「会話はお控えください」という文字も。しかし、ロビーにはお客さん結構ひしめいていて、何人かのグループになって会話している方も見られました。演奏会の常連さんたちはホールできっとよく会われるのですよね….ロビーでのお知り合いの方たちとの会話を楽しむのもホールでの楽しみだろうなぁとおもうと、なかなかそれまで取り上げるのは難しいだろうし。加減が難しいですね。

演奏会が始まるときも、終わったあとも、観客の数のわりにすごくたくさんの拍手が聴こえました。演奏会で音楽を聴けたこと、演奏会の機会を待ってたお客さんたちの、ブラボー飛ばさないでの精一杯の意思表示にも思えました。その空気を感じられたことはとても楽しかったです。

個人的には、休憩時はロビーにいるほうが、舞台で出演しているときの舞台裏にいるより密集空間にいるような体感でした。それも、かなり人との距離が近いなと思うような、今のご時勢的にはちょっと危険だな、と怖さを感じるくらいの密集具合でした。それでも、満員公演の時の同じホールのロビーを思いだすと、いやいやあれはまじヤバイ、絶対あかん。と思うようなこみっぷり。定員の半分の客いれでも危機を感じるとなると、今後の展開….なかなか怖いな….

ただ、お客さん皆様マスクされていたようにみえたので、マスクしてれば….大丈夫….なのかな??わからん….密集具合は怖かったぞ。

以上感じたことでした。

まだもしかしたら人類には….リアルイベントは早いのかな…感染拡大具合(今日も東京都の新機感染判明多かったし)と観客のモラルによっては、まだ危ないと思う…。

生音を聴ける機会を少なくするのはすごく悲しいことだけど、オンラインイベントでも生に近い音を届けるほうに力を注いだほうが、感染リスクは減るかも、と思ってしまいました。楽しみに来てるはずなのに、もしこれで感染者でてしまったら、後の生活に響くようなことになったり、クラスターだ何だかんだっていわれるのちょっと辛くないかな….

もし演奏イベントを企画運営される方がよんでくださっておられましたら、舞台上の奏者の楽器から出る飛沫対策より、お客さんにどう安全に過ごしてもらうか考えたほうが本当に良いかもしれないと…思います…お節介ですが。

….でした!演奏は本当に素晴らしかった!!スコットランド好きになりました(*^^*)