【SONATINE MUSIC】海の見える街(ホルン十重奏)
1989年に公開されたスタジオジブリの映画「魔女の宅急便」で流れる一曲。音楽は久石譲さん作曲です。キキがこれから過ごす新天地の街の様子が初めてはっきりわかる場面で流れます。
*編曲する上で意識したこと*
原曲での音色のチョイスが、映画で描かれてる街の風景が日本の街並みではなくヨーロッパの海沿いを意識している街並みであることを表現しているように感じました。その様子を楽譜にできるだけ起こして表記したことがいちばんの特徴だと思います。
原曲でギターのような撥弦楽器を意識した音色の箇所には、この楽譜ではスタッカートをつけて軽い音を出せる表記にしたり、場所によってはゲシュトップを使って表現しているので、できる限りの演奏でぜひ表現してもらえたら嬉しいです。
*演奏者さんへ*
大編成のホルンアンサンブルをできる方達向けの、重厚な響きを意識して作りました。
細かくアーティキュレーションをつけていますが、原曲での音色由来のものです。音のタッチの違いを演奏で出すことを楽しんでもらえたら嬉しいです。
*原作鑑賞時の思い出*
海、街並み、人の雑踏によってとても色彩豊かで楽しく賑やかな様子へキキがいきなり空から入っていくという場面。いきなりこれからどうなっちゃうの、とドキドキした思い出があります。